「駄目駄目、呪力が全然篭もってない。そんなんじゃ蠅頭一匹祓うことすらできないよ」
「んなこと言われても!」

 緊張感をやや欠いたその会話は、過剰なまでの人払いを済ませた廊下にまで漏れ聞こえていた。念には念を。周囲を警戒するように視線を満遍なく這わせると、わたしは幾何学的なように見えてまるで法則性のない装飾が施された扉にそっと右手を添えた。

 ほんの一瞬、わたしの手の甲に赤い五芒星が浮かび上がる。この五芒星はセーマンとも晴明桔梗印ともいうのだと、恵くんが遊園地で教えてくれたことを頭の隅で思い出していた。

 木製の扉はするりと開いたものの、この部屋には許可なく侵入しようとした者をことごとく拒む結界を張っている。わたしと悟くん、そして虎杖くん以外が立ち入ろうとすれば扉はたちまち岩のように重くなり、決して開くことはない。虫一匹通さぬ強固な結界だ。

 悟くんに渡された結界術の古書を片手に、ああでもないこうでもないとわたしがほとんど徹夜で張ったものだけれど、今のところ問題なく機能している。眠い目をこすりながら何度も呪符を書き直した甲斐があったというものだろう。

「まだコツ掴んでねぇんだよ!」
「だからって何で足に呪力が集まってんの。拳で戦うって決めたんだよね?だったら呪力を拳に留めておかなきゃ意味ないでしょ」
「頭ではわかってんだって!」

 部屋に入ったわたしは絶えず鼓膜を叩く会話の邪魔にならぬよう、後ろ手で静かに扉を閉めた。エアコンはもちろん扇風機もない和室だというのに、何故か風通りの良い廊下よりも温度がうんと低い。価値のある掛け軸や書が漆喰の壁に飾られた趣のある和室は充分な広さを持ち、素手で行う相対訓練には打ってつけだった。

 少し肌寒ささえ感じる部屋の中心に、黒ずくめのラフな恰好をした悟くんが立っていた。ひどく気だるげな様子でスウェットのポケットに手を突っ込んで、驟雨に濡れた鴉の羽にも似た丸いサングラス越しにただ一点を見つめている。悟くんの涼しい視線の先にあるのは、まるで真夏の荒野に放り込まれたかのように額から汗を垂れ流す虎杖くんの姿だった。

 上体を軽く折り曲げて膝に手を置き、ぜいぜいと肩で呼吸をしていた虎杖くんの瞳が持ち上がる。金色の太陽を溶かしたような色素の薄い双眸には、戦う意志がたしかに宿っていた。

「五条先生、もう一回」と掠れた声を押し出すや、それを黙って見つめていた悟くんが「もちろん。悠仁が飽きるまで付き合うさ」と浮ついた笑みを返す。刹那、虎杖くんの瞳が煌めいたような気がした。

 次の瞬間にはまるで跳躍するように虎杖くんのつま先が畳を蹴っている。硬く握られた右の拳を後方に退きながらたった一歩で悟くんに肉薄したものの、しかし自販機よりも上背のある巨躯はその場から忽然と消えていた。いつの間にか虎杖くんの真後ろ、ちょうど死角に潜り込んでいた悟くんが飄々と笑んでみせる。

「呪力の篭もった攻撃じゃないと受けてやらないって言ったよね?」
「今から篭めようと思ってたんだよ!」

 後方へ首をひねってひどく悔しげに吼えた虎杖くんは、見ての通り修行の真っ最中である。

 わたしが“呪いの王”たる宿儺さんの力で生き返った虎杖くんと再会したのは、虎杖くんの修行が始まって間もないころだった。表向きには死んだことになっている虎杖くんは今も地下室で軟禁生活を送っている。

 もはや日課となりつつある“お祈り”のために頻繁に足を運ぶ、毘沙門天の仏画が描かれた古い保管庫。そこから繋がる隠し通路に張り巡らされた人除けの結界を抜けた先に地下室、つまり虎杖くんの部屋がある。

 無論、せっせと大量に呪符を書いてその結界を準備したのもわたしだ。虎杖くんを守るためならとふたつ返事で引き受けた。この短期間で呪符を書くのが格段に上手くなったように思うのは、きっとわたしの気のせいではないだろう。

 あの少年院での別れ際、決して言葉にはしなかったけれど、わたしたちは互いのことを己のこと以上に理解していた。――ここで死ぬ覚悟はとうにできているのだと。

 だから再会したときは思わず抱擁を交わして互いの無事を喜んだし、その日は死の間際に感じたことや今までのこと、そしてこれからのことを夜遅くまでふたりでずっと話し込んだ。ひとつしかないソファに並んで腰掛けて、買ってきたお菓子や炭酸ジュースで胃袋を少しずつ満たしながら。

 胸の内を曝すように訥々と語り合うなかで、虎杖くんは決意に満ちた瞳をわたしにくれた。

「あのときの俺は弱くて誰も助けらんなかった。そのうえ伏黒まで殺しそうになってさ……こんなんでアイツらの前に堂々と戻れるわけねぇだろ?だから俺、五条先生に言ったんだ。強くなりたいから“最強”を教えてくれ、って」

 自他共に認める“術師最強”である悟くんに教えを請うた虎杖くんに課せられた修行はふたつ。ひとつは、どんな状況下でも呪力出力を安定させるために、古今東西さまざまな映画を観ながら呪骸に一定の呪力を流し続ける修行。そしてもうひとつは、虎杖くんが得意な体術に呪力を上乗せするために、素手での相対訓練を悟くんと行う修行だ。虎杖くんはこのふたつの修行をだいたい日替わりで交互に行っているそうだ。

 今日は相対訓練の日らしい。虎杖くんは跳躍して悟くんとの距離を置くと、今に見ていろと言わんばかりに意気込んで仁王立ちになった。一方悟くんはサングラスの隙間から群青の視線をこちらへと寄越して、「、おかえり。その様子だと僕にちょっと怒ってる?」と揶揄うように唇を弦月に歪めるや、すぐに虎杖くんに意識を戻した。

「えーっと、臍を起点に呪力を――って危ねっ?!」

 虎杖くんが驚愕した声を上げて身をひねった。瞬く間に間合いを詰めていた悟くんの蹴りを間一髪のところで避けたのだ。同じ人間とは思えぬほど長い足を畳に戻した悟くんを見やりつつ、虎杖くんは不満にひび割れた声を放った。

「人が真剣に集中してるときに普通攻撃する?!」
「えー何その“ヒーローの変身シーンは黙って見てろ”みたいな甘ったれた台詞。これが修行なんだって考えは今すぐ捨ててよ。呪術師である僕らがやってんのは呪い合い、つまり命の奪い合いなんだから一瞬でも隙なんか見せちゃ駄目でしょ」
「ド正論すぎて返す言葉がなんもねぇ」

 肩を落として呟くや、顔つきの変わった虎杖くんがそのまま足を前へ踏み込んで硬く握った拳を振るう。軽薄な笑みを張り付けた悟くんは顔面に向かってきたそれを頭の位置を軽く移動させることで事もなげに避けてしまう。

 しかしその動きを先読みしていた虎杖くんの左手が、予測した位置へ動いた白髪頭を容赦なく完璧に狙った――が、悟くんは地面に落ちた小銭でも拾うようにその場で身を屈め、すぐに口端を吊り上げてみせた。

「動きは悪くない。でも呪力が乗ってないなら何の意味もない」
「乗せてましたけど?!」
「そうだね。でも僕の思う基準には全然足りない。一昨日のほうがもっと安定してたよね?何で振り出しに戻ろうとしてんの。おいおい悠仁~先月見せてあげた課外授業は何の役にも立ってないわけ~?」
「ああもうわかってるって!」

 悟くんのひどく底意地の悪い言葉に、虎杖くんがその表情にまで焦りを滲ませ始める。

 頭ではどれだけわかっていても、煽られれば煽られるほど焦りは募って冷静さを欠いていくものだ。映画を観ながら呪骸に呪力を流す修行は、そんな状況下でも一定の呪力出力を保つことを目的としている。

 とはいえ、実際に動きながら戦うとなればただ座って映画を観ているのとは訳が違う。自分の動きを決めること、そして相手の動きの予測やそれに応じた対処をしていくこと、それらと並行して全身に流した呪力を身体の一部分に留めなければならない。つまり、意識が分散するせいで簡単にできていたはずのことすら難しくなってしまうのだ。

 虎杖くんの動きが次第に精彩を欠いていくのはわたしの目にも明白だった。悟くんはポケットに手を突っ込んだまま全ての攻撃を軽々と避け、眠気を堪え切れないのかしまいには大きな欠伸を落とし始める始末だった。

 それでも拳を振るい続ける虎杖くんの額からは滝のような汗が噴き出し、乱れた呼吸が乾いた唇から絶えずこぼれ落ちる。悟くんはどこか憐れむように告げた。

「もう諦めたら?これ以上やったって意味ないでしょ」
「絶対嫌だ!」
「あっそう。じゃあそろそろ本気出してもらおっかな」

 表情を一変させて悪戯っぽく笑うと、悟くんは後方へゆっくりと移動して虎杖くんとの間合いを取った。先ほどまでとは打って変わったその態度にうそ寒さを感じたのだろう、両の拳を体軸の前に出して身構えた虎杖くんが静かに息を呑んだのがわかった。

「出力は三級レベルまで下げてあげるよ。特別だぜ?」

 弾むように告げた悟くんは茶目っ気たっぷりの笑みを浮かべる。悟くんの整った相貌は変わらず虎杖くんを見ていたから、わたしは気づくのに遅れてしまった。

 ――青よりもなお蒼い、世界の最果てを映したようなその双眸だけが、棒立ちになっていたわたしを愛しげに撫でていることに。

 視線が絡み合った瞬間にはすでに遅く、すぐ眼前まで迫っていた虎杖くんが血相を変えて叫んでいた。

!逃げろ!」
「……え?」

 わたしの視界を埋め尽くすほど接近する虎杖くんの向こうに悟くんが見えた。悟くんは軽薄な笑みを刻んだまま、立てた人差し指をまっすぐこちらへ向けている。

「術式反転――“赫”」

 抑揚に欠けた声音が耳を打ったのと虎杖くんがわたしを押し倒して畳に転がるのはほぼ同時だった。畳に倒れ込んだ鈍い衝撃音を上書きするように、間近で何かが炸裂した大音響が鼓膜を激しく叩いている。仰向けになったわたしを庇うように覆い被さる虎杖くんの背中越しに、拳ほどの大きさの穴が開いた木扉を見た。

「義理とはいえ仮にも妹だろ……」

 焦燥に満ちた声音が耳元で響く。畳に手を付いて身体を持ち上げた虎杖くんの顔は苦く歪んでいた。溌溂としたかんばせの左眉尻、そのちょうど真上に血の筋が走っている。切れた額から滴り落ちた生ぬるい鮮血が、わたしの顔にぽたぽたと落ちていく。

、大丈夫だな?!」
「うん、ありがとう。虎杖くん、眉のところ……」
「かすっただけだ。気にすんな」

 こちらを安心させるように小さく笑うと、素早く上体を起こした虎杖くんが顔を守るように呪力の篭もった腕を十字に交差させて構える。知らぬ間に肉薄していた悟くんが振り下ろす拳をひどく険しい表情で弾き飛ばすや、膝を伸ばして一気に立ち上がった。わたしに背中を向けてどこか苛立った声音を真正面に放った。

「俺ちょっと五条先生に幻滅した」
「ちょっと?ちょっとで済むなんて驚いたな」

 芝居めいた仕草で肩をすくめた悟くんは「僕のお姫様を守るのは本当は恵の役目なんだけど、今日は悠仁が代打ってことで」と軽薄な声音で付け加える。声を掛けることすら躊躇うほどの緊張感を纏った虎杖くんが一瞥も寄越さずに叫んだ。

「俺の後ろに下がってろ!」

 わたしが頷くよりもずっと早く、虎杖くんの身体が怯むことなく前へ出る。深い呼吸とともに拳を握りしめたその後ろ姿には焦燥も怒りもなく、ただ凪いだ夜のように静かだった。悟くんは余裕綽々な表情でそれを見つめると、目と鼻の先まで距離を詰めた相手を身動きひとつせず迎え撃つ。

 腹の底に力でも入れるように、虎杖くんの素足がより強く畳を踏んだ。廻る呪力が力の篭もった右手に集中し、そのまま大きく振りかぶったそれを悟くんに向かって打ち込んだ。しかし悟くんは顔面に向かって飛んできたそれを手のひらで覆うようにして難なく受け止める。

 次の瞬間、悟くんの手のひらが少しだけ揺れた。殴打の衝撃は完全に受け流していたはずだった。横一文字に結ばれていた悟くんの唇に一瞬笑みが宿ったように見えたのは、わたしの見間違いだろうか。

 拳を易々と受け止めた腕の輪郭がぶれたときには、虎杖くんの足が畳から浮いていた。目では捉えきれぬほどの凄まじい速さで払い除けられたのだ。力の差は歴然だった。虎杖くんは背中から倒れて畳を転がりながら衝撃を受け流すと、さっと身を起こしながら再び悟くんへ向かって跳躍する。群青の双眸は再びわたしを撫でつけていた。

「二度も撃たせるわけねぇだろ!」

 緊張感に満ちた室内に怒号が響き渡る。人差し指が完全に立ち上がる前に虎杖くんが硬い拳を作る。ほんの僅かに見えた駆ける虎杖くんの横顔、その金色の瞳は迄然と見開かれていた。

 小細工は何ひとつ必要なかった。これが修行だからというよりは、“最強”が相手だからこそ下手な真似はせず真っ向勝負を挑むべきだと判断したのだろう。だから何度弾き飛ばされても何度畳を転がっても、虎杖くんはまっすぐ悟くんへ向かっていった。時おりこちらを見つめる悟くんに無下限呪術を使う隙を与えぬよう、息つく暇もなく殴打を浴びせ続けた。

 一体どれくらいの間そうしていただろう。普通なら体力が底を尽きているはずなのに、汗にまみれた虎杖くんの表情には一片の曇りもなかった。呪力をコントロールする感覚が研ぎ澄まされていくように、虎杖くんの拳の威力は徐々に大きくなっていく。悟くんが強烈な殴打を受け止めるたび、大きな手のひらで弾ける二度の激しい衝撃音がびりびりとわたしの鼓膜を震わせた。

 虎杖くんは汗の噴いた右腕を振りかぶった。渾身の力を振り絞るように。そして迷うことなく鉄槌にも似た重たい一撃を打ち込む。涼しい顔をした悟くんは眼前で構えた右手でそれを軽々と受け止めてみせると、半瞬遅れてやってくる衝撃までも受け流し、ようやくにっこりと笑んだ。

「うん、良いね。ちょっと休憩しよっか」
「……休憩」
「そ、休憩。大丈夫だよ、もうを攻撃したりしないから」

 軽い調子で紡がれた言葉に安堵したのだろう、虎杖くんの動きが完全に止まった。やや間を置いて力が抜けたように尻から崩れ落ちると、不足した酸素を求めて上体が何度も上下する。虎杖くんは開いた足の間に汗の滴る頭を垂らし、時おり噎せた様子で小さく咳き込んだ。乱れ切った呼吸の隙間から「しんど……」と弱々しい声が溢れる。

 わたしは前もって用意していたスポーツ飲料と救急箱を手に、虎杖くんに駆け寄った。

「大丈夫?」
「ん、へーき……」
「へろへろだね」

 苦笑をひとつ落とすと、わたしはその場に膝をついた。虎杖くんが喉を鳴らしてスポーツ飲料を飲み干していくさまを横目に、家入先生から借りた救急箱を開いた。止めどなく溢れる汗をタオルで拭いつつ、左眉尻のちょうど真上に走る生傷に傷消毒液を塗布していく。「しみる……」と顔をしかめる虎杖くんを励ましつつ、わたしは傷口に小さな絆創膏を貼り終えた。

「庇ってくれて本当にありがとう」
「全然。でもやっぱ俺じゃ伏黒みたいにスマートにはいかんわな」
「恵くん?」

 わたしが小さく首を傾げると、少しずつ呼吸が整い始めた虎杖くんは記憶を辿るように視線を宙に這わせた。

「ほら、メイド喫茶の隣の廃ビルで呪霊退治した日あったじゃん。天使の羽付けた俺と伏黒がメイド喫茶で撮ったチェキ見てが動けなくなるほど爆笑してさ、“え、そんなキレる?”ってくらいブチ切れた伏黒が出てくる呪霊ことごとく秒殺した日」
「あったあった!恵くんがものすっごく張り切ってた日だ!」
「あんときさ、ずーっとに怪我させねぇように庇ってただろ、アイツ。しかもマジでさりげなく」
「……そうなんだ。恵くん、やっぱり優しいね」

 彼のその優しさが罪悪感によるものでなければ、もっと素直に喜ぶことができたのだけれど。ぎこちない笑みを浮かべるわたしの顔を覗き込むように、スウェットのポケットに手を突っ込んだ悟くんが「なになに、恋バナ?僕も混ぜてよ」と声を弾ませる。口が堅いのか軽いのかよくわからない悟くん相手に話を続けられるわけもなく、虎杖くんとわたしは揃って口を噤んだ。

 悟くんはひどく残念そうに肩をすくめると、やや荒れた呼吸を繰り返す虎杖くんに鼻先を向ける。飄々とした雰囲気ながらもどこか真剣な色の混じったそれを敏感に察知して、虎杖くんが姿勢を崩したまま金色の視線を返した。

「悠仁の呪力はさ、遅れてやってくるね」
「遅れて?」
「悠仁の瞬発力に呪力が追い付いてない。呪力を留める技術も未熟だから軌跡に残りがち。それが逆に変則的な呪力の流れを作ってる。拳が当たったと認識した直後に呪力がぶつかってくる。つまり、一度の打撃に二度の衝撃が生まれる」

 滔々と語った悟くんはそこで一旦言葉を切る。驚きに満ちた様子で耳を傾ける虎杖くんの表情はまるで子どものようにきらきらしていた。溢れる喜びが伝染したように悟くんは薄く笑ってみせた。

「なかなか狙ってできることじゃない。これは大きな武器になる」

 面と向かって褒められた虎杖くんはくすぐったそうに目を伏せる。「そっか……へへ……」と堪え切れぬ笑みをこぼし、照れ臭そうに頬を掻いた。修行初日に「悠仁は呪術使えないよ」と断言されたらしい虎杖くんにとって、その言葉はどれほどうれしいことだろう。

 悟くんは喜びを噛みしめる虎杖くんを見つめたまま、いつもと変わらぬ軽薄な口調で告げた。

「だから下手に矯正するんじゃなくて、このまま慣れていこっか」
「うす!よろしくおなしゃす!――じゃなくて!」