呪術高専
穏やかな朝の光は呪術高専の全容を美しく照らし出していた。
暗闇ではおぼろげにしか判別できなかったものが、やっと明確な輪郭を持ったことで、わたしに大きすぎるほどの感動を与えていた。長い歴史を感じさせる荘厳な木造建築物を見上げながら、わたしは感嘆の声を漏らし続けた。
昨夜とは様変わりした視界は、まるで異界のようだった。五条先生は新品のスマホで何度も写真を撮るわたしを珍獣でも見るような目で見つめていたし、先生と一緒に写真を撮りたいとお願いすれば快く自撮りに付き合ってくれた。
五条先生は驚くほど写真写りが良かった。何枚撮っても盛れていた。そのうえ特別サービスと言いながら目隠しを外した彼は、目を瞠るほど顔が整っていた。
「元々顔がいいからね。加工なんて必要ないよ」
と彼はさも当然のように言った。羨ましいにもほどがある。
学長による面談は予定より四分遅く始まった。わたしが写真撮影に夢中になったせいだった。学長はわたしではなく五条先生を叱りつけて、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
面談というからには緊張していたし、多少は身構えてもいた。しかし学長との面談はあっさり終わった。人間に戻りたい旨を伝えると、すんなり合格を言い渡された。
「だから言ったでしょ?」
そう言って笑う五条先生から呪術高専の制服を一式手渡され、一度女子寮に戻って着替えた。わたしの部屋には、真希ちゃんの隣の空室が割り当てられた。
ぽつんと置かれていた姿見の前で、黒の制服を纏った自分を何度も見つめた。変わったデザインのセーラー服だったが、すぐに気に入った。中学も高校もブレザーだったから、セーラー服を着られるのは純粋に嬉しかった。
サイズの大きなグレーのカーディガンを羽織って、わたしは五条先生とともに二年生の教室へ向かった。
「はーい、二年生諸君。可愛い転入生を連れてきたよ!」
五条先生は扉に話しかけるように言った。それからわたしのほうを見て、
「準備はいい?あ、襲われる準備ね」
と軽い調子で付け足した。
さすがに狗巻くんと真希ちゃんに攻撃されることはないだろう。しかし他の人達はわからなかった。二人が前もって知らせていることを祈りながら、教室に入った五条先生に続いた。
教室に足を踏み入れたわたしが初めに見たのは、パンダだった。パンダが椅子に座っていた。それが普通だとでもいうように、ごく自然に。
視界に飛び込んできた生き物の存在を認識したものの、理解が追い付かなかった。あれはジャイアントパンダだろうか。哺乳綱食肉目クマ科ジャイアントパンダ属ジャイアントパンダで正しいのだろうか。動物園でしか見たことがない存在が目の前にいること、それ自体がにわかに信じがたかった。
何だあれは。中国にあるというどこかの泉に落ちたのか。もしやお湯を被れば人間に戻る不思議な呪いにかかっていて、その呪いを解くためにここに通っているのだろうか。
母の好きな漫画の登場人物を思い浮かべながら、さすがにそれはないかと結論付けた。わたしのような“呪い”がいるのだから、パンダの姿をした何かがいたとしても不思議はないだろう。
五条先生に促され、わたしは黒板の前にまっすぐ立った。
クラスメイトはたった四人だった。狗巻くんと真希ちゃん、ジャイアントパンダ、そして垂れ目の優しそうな少年。予想していたより人数が少なかったし、幸いなことに誰もわたしを攻撃してこなかった。
真希ちゃんと目が合ったわたしは、彼女に向かって小さく手を振った。呆れたように笑う彼女の後ろの席は空いていて、そこにわたしが座るのだろうなと思った。
空席の隣に座っているのは狗巻くんだった。目が合ったので笑いかけると、彼はすっと視線を外した。馴れ馴れしくするなということだろうか。少しショックだった。
五条先生がパンと手を叩いた。空気を変えるように。
「今日からこのクラスに転校してきた
さんです!夢は大きく人間に戻ること!はい皆!仲良くしてね!」
「
です。色々あって“呪い”になってしまいました。早く人間に戻るために頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
わたしは深く頭を下げた。個性の強すぎる転校生だとは思ったものの、他にどんな自己紹介をすればいいのかわからなかった。
笑い者にされる覚悟もしていたが、誰一人としてわたしを笑わなかった。それどころか教室を満たす空気は柔らかくて、受け入れてもらえたことに心の中で喜んだ。
五条先生はクラスメイトを一人ずつ順番に紹介していった。
「禪院真希。呪具使い。呪いを宿した武器の扱いに長けている」
薄く笑った真希ちゃんがひらひらと手を振った。
「乙骨憂太。
に境遇が近いから何でも相談に乗ってくれると思うよ。ね、憂太?」
「もちろんです。よろしくね、
さん」
垂れ目の乙骨くんは顔を綻ばせた。見知らぬ人に道を訊かれやすそうだし、高額な壺を売りつけられそうな感じがした。わたしが小さく会釈をすると、彼もつられたように頭を下げた。絶対に良い人だと思った。
「パンダ」
「パンダだ。よろしくな」
最も詳しく紹介してほしかった彼は、たったの一言で済まされてしまった。消化不良感は否めなかったが、そう在るものなのだと強引に理解した。
五条先生は最後に狗巻くんを見た。狗巻くんの気だるげな目線はわたしに向けられていたが、何故か顔ではなく腹の辺りに焦点が定まっていた。
「そして、狗巻棘。呪言師だ。語彙はおにぎりの具だけなんだけど、もう会話には慣れてるよね?」
わたしが頷くと、五条先生はにっこりと笑った。
「じゃあ
のお世話係には棘を任命します!ってことで、高専のことで何かわからないことがあったら棘に聞いてね」
何から何まで狗巻くんのお世話になるのは、正直なところ気が引けた。わたしが反論しようとすると、五条先生が念を押すように言った。
「棘はそれでいいよね?」
「……しゃけ」
むっとしたように狗巻くんが首を縦に振った。無理矢理言わされているようで、何となく良い気持ちはしなかった。嫌なら嫌だと言えばいいのにと思いながら、わたしは五条先生の言葉を待った。
「それで、
の席は……あれ、席替えした?棘と憂太、入れ替わってない?」
首を傾げる五条先生に、真希ちゃんが言った。
「気心知れた奴が隣のほうがいいだろうと思って」
「ふうん……ま、お世話係だしちょうどいっか!」
五条先生はとても楽しそうに笑うと、わたしに着席するよう促した。わたしは後列の空いた席にすとんと座って、狗巻くんに笑顔を向けた。
「色々教えてね」
「しゃけ」
狗巻くんはこくこくと頷いた。教室に入ってきたときに感じた素っ気なさはなくなっていたものの、どことなく距離を置かれているような気がした。
やはりお世話係は嫌なのだろうか。申し訳ない気持ちが込み上げたが、狗巻くんは自ら受け入れたのだ。蒸し返すような真似をするのはどうかと思って、もやもやに蓋をするように五条先生に目を向けた。
「
のことを少しだけ説明しておくね」
そう前置きしてから、五条先生は淡々と事実を告げた。わたしが校外学習中に神隠しに遭って、儀式に巻き込まれてしまったことを。そして体を奪われて、呪いになってしまったことを。
「――というわけで、
は“呪い”になった。
は贄の家系である無科家の末裔で、特殊な“血”を持っているから基本的には呪いが見えない。呪いになった今も見えていない理由は僕にもよくわからないんだけど、おそらく本体のせいだろうね」
振り返った真希ちゃん達が、わたしの足元に目をやった。どうして説明もしていないのに影の中にいるとすぐにわかるのか、とにかく不思議でならなかった。呪力でも感じ取っているのだろうか。
パンダくんが小さく手を挙げて、五条先生に質問を投げかけた。
「どんな奴なんだ?」
「それがだんまりでさ。慎重で狡猾な奴ってことくらいしかわからないんだよねえ」
と言って肩をすくめた五条先生に、わたしは言った。少しだけ自慢するように。
「やっと反応してくれるようになりました」
「えっ、本当に?」
「はい」
しっかり頷いた後、足元の影に目を落とした。机や椅子の影と混ざり合っているわたしの黒いそれに向かって、優しく丁寧に呼びかけた。
「イザナミさん」
すると、影がふらっと揺らいだ。わたしは身動きひとつ取っていない。机も椅子も動いていない。影だけが僅かに動いていた。
呼びかけに応じるように数秒間揺らめくと、また影は静かになってしまった。
五条先生の顔が一驚に染まった。それから跳ねるような声音で訊いた。
「イザナミだって?それって日本神話の伊邪那美命から付けた名前だよね?」
「調べてみたら黄泉の国の神様らしいから、ピッタリかなって」
昨晩ずっとスマホで調べていたのは、“神様”の名前だった。“神様”と呼び続けるのは何となくしっくりこなくて、他にふさわしい名前がないものかとネットの海をひたすら漂ってみたのだ。
五条先生は口をぽかんと開けていた。呆れ返っているようだった。
「
、君ってば何を考えてるの?神として祀っただけでも相当な勘違いをさせているっていうのに、今度は神の名を与えただって?そいつ、ますます調子に乗るよ」
「わたしが“神様”として呼んだんです。だから、わたしだけは、ちゃんと“神様”として扱ってあげたくて」
“神様”として恭しく丁重に扱うことで、わたしの意を少しでも汲んでくれるのではないか。そんな淡い期待を抱いていたのだが、五条先生によっていとも容易く壊されてしまった。
「馬鹿だな。体、もう返してもらえないかも」
「え?!」
「呪いみたいな役目を持たないモノに、役割のある名前なんて与えてどうするの?贄の君がそんなことをしたら、“神様”として自分の仕事をやり遂げようって、もっと躍起になるに決まってるじゃないか」
「どうしよう……」
「もうどうにもできないよ。君が喜々として与えて、相手も喜んで受け取ったんだから。呪いとはいえ、初心な相手の心を弄ぶなんて悪い女だね、
って」
わたしは思わず両手で顔を覆った。良かれと思っての行動が完全に裏目に出てしまったようだった。五条先生に先に相談すれば良かった。今さらそんな後悔をしても遅いのだが。
狗巻くんが心配そうにわたしを見ていた。
「高菜」
「大丈夫だよ。“神様”として接したい気持ちは本当だから」
その言葉に嘘はなかった。死の間際、彼女に縋ったのは誰でもないわたしだった。願いを叶えようとしてくれた彼女のことを、昨日見た異形と同じように扱うことはしたくなかった。
足元に広がる小さな闇は、わたしの声にしか反応しなかった。わたし以外の呼びかけには応じなかった。大した用もなく呼ばれ続けて腹が立ったのだろう、彼女はそれきり動かなくなってしまった。
呪術を学ぶ学校というからには一日中呪術の勉強をするのかと身構えていたのだが、カリキュラムには国語や数学といった普通の授業も組み込まれていた。
午前の授業を終えて、わたしは教室で昼食を頬張っていた。狗巻くんや真希ちゃん達とともに。昼食は乙骨くんとパンダくんが学食で買ってきてくれたメロンパンだった。
カツサンドを片手に、乙骨くんが困ったように笑った。
「最初は僕も同じことを思ったよ。五条先生に訊いたら、普通に勉強することも青春だって言われて」
青春の単語に少し笑ってしまった。自分が青春を過ごしている実感がうまく湧かなくて。
それから、わたしは朝からずっと気になっていたことをとうとう訊いた。
「五条先生が似た境遇って言ってたけど、乙骨くんも呪いだったの?」
「違うよ」
あっさりと否定すると、彼は少しだけ間を置いてから話し始めた。
「去年まで呪われてたんだ。僕が呪ってた……って言ったほうが正しいかな」
「呪ってた?」
「うん」
乙骨くんは頷いて、左手の薬指の根本で光る銀色に目を落とした。そして、宝物を思い出すような穏やかな表情で、ぽつぽつと続けた。
「里香ちゃんは、僕の好きな子だった。子供の話だけどさ、将来結婚しようって約束もしてたんだ。でも里香ちゃんは僕の目の前で事故に遭って……死んでほしくなくて、僕が彼女を呪いに変えた」
言葉を切った乙骨くんにこれ以上訊いてもいいものか迷った。しかし彼は優しい視線をくれた。何でも訊いてと言われたような気がして、わたしはそうっと尋ねた。
「里香ちゃんは?」
「もういないよ。成仏しちゃったから」
そう言って、乙骨くんは笑った。その静穏な笑みから深い愛情を感じ取って、咄嗟に質問を重ねていた。
「呪いでも好きだったの?」
「うん。大好きだった」
「呪術師にとって呪いは殺す相手なんだよね?それでも?」
「うーん、そんな風には考えなかったからなあ」
彼は後頭部を掻きながら、眉尻を下げた。わたしはしみじみと言った。
「本当に好きだったんだね」
「え?」
「だって、好きになる相手を選ぶなんて本気じゃないと思う」
と言うと、乙骨くんが恥ずかしそうに笑った。
「里香ちゃんは乙骨くんに愛されて幸せだっただろうね」
「そうだといいけど」
「きっとそうだよ」
わたしはきっぱりと言い切った。乙骨くんは「ありがとう」と微笑むと、カツサンドにかぶりついた。胸がふわふわと温かくなっていくのを感じた。素敵だなあと思いながら、わたしもメロンパンに噛み付いた。
「ところでさ」とパンダくんが唐突に話題を変えた。
「
の好みってどんな奴なんだ?」
高校で飽きるほど話してきた話題だった。わたしは言い慣れた言葉をすらすらと送り出した。
「シュッとした顔の人が好きだよ。目が切れ長で、ちょっと冷たい感じだとポイント高いかも。俳優の刀祢くんみたいな」
「斜に構えたイケメンだ。最近人気だよな」
すると真希ちゃんが怪訝な顔をした。
「誰だよそいつ」
「刀祢樹を知らないのかよ!今の月9の主役だぞ!」
パンダくんの叫びに、わたしは思わず声を上げていた。
「月9観てる?!」
「観てる観てる!王道ラブコメだし脚本も演出も凝ってるから、全然飽きなくてさ。正直、一週間が待ち遠しい」
「そうなの!しかも刀祢くんが本当に格好よくて、先週のバックハグはやばかった……死ぬかと思った……」
「やっぱり女子はああいうのがいいのか」
「嫌いな人なんていないと思うよ。あんな彼氏がほしいし、できることなら刀祢くんと付き合いたい」
真顔で力説すると、静かに相槌を打っていた乙骨くんが首をひねった。
「その人の顔がわからないんだけど……僕にもわかる人でいうと、誰に似てる?」
間髪入れずにパンダくんが答えた。
「恵に似てる。かなり。髪型変えりゃ刀祢樹になるんじゃないかな」
「そんなに?誰?この学校の生徒?」
絶対に聞き逃せない情報だった。気づけばわたしは前のめりに訊いていた。パンダくんが少し驚いた様子で言った。
「伏黒恵って一年だよ。性格は全然違うけどな」
「見たい!会いたい!イケメンに癒されたい!」
「そのうち嫌でも会えると思うぞ。うち、人数少ないし」
期待で胸が一気に膨らんだ。刀祢樹のそっくりさんだというなら、わたし好みの顔立ちに違いないだろう。まだ会ってもいないのに、妙に落ち着かない気分になってきた。好みの顔は見るだけで元気が出るから好きだった。とはいえ、恋に落ちる類の好意に至ることはほとんどないのだが。
伏黒くん。伏黒恵くん。名前は一瞬で覚えた。会ったら写真を撮らせてもらおうと思ったとき、乙骨くんが焦ったようにパンダくんの名前を呼んだ。
「ちょ、ちょっと。パンダ君」
「あーあ……こりゃまた派手に被弾したな」
二人の視線の先には、ぼんやりとした様子の狗巻くんがいた。心ここにあらずという感じだった。
パンダくんがもふもふの手を彼の顔の前で振った。
「おーい、棘。しっかりしろ。まだお前の負けは決まってない」
「
を恵に会わせなきゃいいだけだろ」
「その手があった。ナイスだ真希!」
狗巻くんはパンダくんに肩を掴まれ、頭をガクガクと激しく揺さぶられていた。首から頭がもげてしまうのではないかとすら思った。
「狗巻くん、どうしたの?」
「えっと……そう!棘さ、朝から体調良くないって言っててな」
「大丈夫なの?」
「平気平気。薬の効かない厄介な病気に罹ってるだけだから」
わたしは眉をひそめた。それはどう考えても平気ではないだろう。どことなく血色の悪い狗巻くんの顔を覗き込んだ。もしやと思い、先に謝っておいた。
「昨日たくさん歩いたからかな。ごめんね」
「お、おかかっ」
はっとしたように狗巻くんが言った。否定されても心配だった。わたしのせいかもしれないなら尚更だった。
わたしは真希ちゃんに鼻先を向けた。真希ちゃんは至極どうでもよさそうな顔をしていた。狗巻くんのことはさほど心配ではないらしい。
「真希ちゃん、放課後ここを案内してほしいんだけど」
「は?何で私。お世話係は棘だろ」
「だって狗巻くん体調悪そうだから……」
言うと、狗巻くんがぶんぶんと勢いよくかぶりを振った。代弁するようにパンダくんがきっぱりと告げた。
「行くそうです」
「でもゆっくり休んだほうが」
「行くそうです」
今度は乙骨くんがはっきりと言った。パンダくんと乙骨くんは二人で声を揃えて「行くそうです」と再度言い放った。わたしは二人の勢いに飲まれ、何度も目を瞬かせた。
真希ちゃんが肩をすくめた。
「呪具の手入れで忙しいから、棘が行ってくれるなら助かるんだけどな」
すると狗巻くんが何度も首を縦に振った。わたしは迷いながら訊いた。
「いいの?」
「しゃけ」
「本当に?無理してない?」
「しゃけしゃけ」
そこまで言ってくれているのに断るのは、さすがに失礼な気がした。
「じゃあ、お願いしようかな。辛くなったらすぐに言ってね」
その日の放課後、狗巻くんは約束通り呪術高専を案内してくれた。
おにぎりの具だけで建物や部屋の複雑な役割を説明されたものの、正しく解釈するのは困難を極めたし非常に時間がかかった。
「すじこ、こんぶ……ツナ。ツナマヨ!」
何とか上手く伝えようと単語と身振りを重ねる狗巻くんの高専案内は、思っていた以上に充実していた。難解なクイズを出されているようで、わたしの頭は常にフル回転していた。
一日では敷地内を回り切れなくて、結局三日分の放課後の時間が高専案内で消えた。それでも悪くなかったと言えるほど、もどかしそうに話す狗巻くんとの時間は楽しかった。
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